こんにちは。
みなさん、突然ですけど「4°C問題」をご存じですか?
まあ、インターネット依存症のみなさんなら当然知っていらっしゃるかとは思いますが、一応説明しておきますね。
「4°C問題」とは、ジュエリーブランド「4°C」を男からプレゼントに貰った女がそれをTwitterで扱き下ろして炎上するっていう令和を代表する日本の社会問題です。ちなみに勝手に考えました。
今回はその「4°C問題」についてつらつら書いていこうかなと思います。
ぼくの記憶が間違っていなければ、この問題はかれこれ数年にわたって定期的に起こっているので、そこらの流行よりずっと息の長いネタなんですよね。
同時に、それだけの長い議論を重ねても答えの出ない深刻な問題でもありますね。
で、なんでこれが毎度話題になるのかですけど、この問題ひとつで日本社会の悲しき縮図をおおよそ表せてしまう程に多くの対立構造を生み出せてしまうそのポテンシャルにあると思います。よく過激化しているトピックとしては以下の通り。
①男と女
②モテと非モテ
③収入と職業
④年齢と感性
はい、役満ですね。
しかもこれ、シンプルに見えますけど、それぞれの要素が絡み合えてしまうのでめちゃくちゃ複雑なんですよ。
昨今は何かと炎上することの多い世の中ですが、ここまで広く(しかも時に深く!)カバーしている問題が他にありますでしょうか?
まだまだこの「4°C問題」に関わるトピックはあるものの、上記の4点だけでも全て触れようとするととても収めきれないし疲れるので、今回は最も議論、もとい言い争われている話に焦点を当てて考えたいと思います。
それは①、つまり、この問題における男と女、どっちが悪いのか?ということです。
もう少し細かく言うと、4°Cをプレゼントに選んでしまうような男と他人様から頂いたプレゼントを扱き下ろす女ですね。
冒頭、色々と書きましたが究極的にはこの二項対立に尽きるのではないでしょうか。
まあ片方ずつ見ていきましょう。
…の前に、一応言っておきますけど、4°Cは悪いブランドじゃないですよ。
大体、百貨店に出店できている時点で一定以上の品質は保証されていますし、安っぽさが目立つような物って少ないと思います。(低価格ラインの物もありそちらは値段なりにアレ)
ブライダルラインもあるので、本来4°Cは十分特別感を演出できるはずなんです…
・4°Cをプレゼントに選んでしまうような男
前提としてですよ、アクセサリーを選ぶって難しいと思うんですよ。
まず着けない人からしたら要らないし、言うまでもないですが素材や造形、サイズとデザイン以前に考えなきゃいけない項目が多いです。
その上で、こんな事言うと元も子もありませんが、プレゼントの下調べをしている段階で、4°Cがネタとして扱われている事実に直面しない訳がないじゃないですか。
「〇代女性に人気なジュエリーブランドランキング」みたいなまとめサイトに載っていたのを吟味もせず鵜呑みにしたんだろうな、というそのスタンスこそが何よりダサく、男サイドが最も反省しなくてはならない点ではないでしょうか。
本当に自分で考えて選んだ結果なら、胸を張って渡すべきだと思います。
ただし、メルカリで検索はするな。
・他人様から頂いたプレゼントを扱き下ろす女
一方こちら、まず人としてどうなのよ?って話ですよね。
まあ受け取らない訳にはいかないし、着けないのに置いてても…ということでフリマに出すのはまだ分かります。けど、わざわざSNSでどうこう言うのはただのカスですよね。逆説的に、「そりゃ4°Cを選ぶような男にしか好かれないわ」と見下されてしまうのですが、そこには残念ながら考えが及びません。
己の価値を下げているだけにも関わらず、本人は不幸自慢風マウント、あるいは面白ネタとして発信しているという、あまりにも哀しい愚かさは女サイドが何より恥ずべき点だと考えます。
そういうのは身内との飲み会ならギリギリ許されると思います。
かなり長くなってきましたがいかがでしょうか。
ぼくは男女それぞれ「悪い」のベクトルが違うと考えているので、どっちがって話自体がナンセンスだと思いますね。
この4°C問題ですが、事の発端というか背景についても考察したいと思います。
言ってもこれも根はシンプルな話で、何なら大体の人が何となくでも理解されていることだと思いますけど、4°C問題ってキャバクラでの異性関係においてはごくごく普通の事象なんですよ。
客はキャバ嬢に気に入られたくて色々なブランド物をプレゼントするのですが、当のキャバ嬢は物よりも金が欲しいので、フリマや質に入れて換金するのが常ですよね。
その色々なブランド物のひとつが4°Cなのです。
クリスマスが終わった後のメルカリには4°Cのネックレス(オープンハート)が並ぶ、というツイートが結構前にバズったんですよ。ぼくはこれが結果として4°C問題の前身になったと考えています。
そのツイートが4°C問題に直接繋がるのではないのですが、ここから解釈が積み重なって「4°Cをプレゼントするのはダサい」という価値観が爆誕してしまったのではないでしょうか。
どうして数あるキャバクラでの異性間で消費されるブランドの中から4°Cだけがここまで取り立てて話題になったのかは分かりませんが、歪められた価値観が(少なくともネット上の)一般層へと流布されたことで現在の4°C問題へと急成長してしまったのでしょう。
そもそも隔たりのないTwitterの中で作り上げられた価値観と言った方が正しいかも知れません。
しかし、ダニエルウェリントンやらポールスミスやら、いわゆる「学生御用達」というネガティブなレッテルを貼られているブランドは他にもあるのに、4°Cだけここまで言われるのは可哀想ですよね。
言ってしまえば、それが広まるまでは一般に4°Cは立派なプレゼントとして機能していた訳でしょ?良くも悪くも注目されすぎた事実をブランドはどう考えているんでしょうね。そもそも認知しているのかな。
ひとつ確かなのは、4°C=ダサいとなってしまっている以上、男は4°Cを選ばないのが無難であり、女は例え貰ってもSNSでネタにしないのが吉、ということに変わりはない、ということでしょう。
久しぶりにだらだらと書けて楽しかったです。
ほんとは他の要素にも触れて書きたかったんですけど、ちょっと疲れちゃった。
こういう、何のプラスにもならないこと考えちゃうの何なんでしょうね('ω')