時間を戻してやり直せるなら、どうします？

誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

大なり小なり失敗や後悔した過去を思い出して、やり直したいなぁって思うことが。

ぼくは定期的にそういう妄想をするんですけど、先日『TENET』を観てまた考えたのでブログにしてみようかなと。

『TENET』は時間を「逆行する」話なので、ぶっちゃけ関係はないです。

あくまでぼくの考えですが、今に至るまで地道に努力を重ねてきた人は結果がどうあれ過去に執心しないと思うんです。

…それでいくとぼくはこれまでの人生でこれっぽっちも努力をしてこなかった訳ですね。

正確に言うと、受験勉強など、その時々に必要な点での努力はしたけれど、努力を線として継続できた試しがないです。

何を線と見なすかは難しいですが、例えばそこそこ話せていた英語を今でも勉強していたら、仕事なのか趣味なのか、何かしらのカタチとして手に残っていたんじゃないかな、とか。

ぼくが過去の地点からやり直すなら、大学入学の頃からですかね。

中高まで戻ってしまうと、比較的自由な今と違って制限される事柄が多いので気力が保てず結局失敗しちゃう気がします。

※ここでの「やり直す」とは、現在の記憶を保ったまま過去に戻る、です。

何をやり直したいのか、所詮は妄想なので事細やかには書きませんけども、ざっくり言うと目的の解像度を上げて何かに取り組みたいですね。

当時のぼくは「英語が一番得意だから大学4年間で完璧に話せるようになろう」みたいな、浅慮極まりない考えで生きてました。背景に他人と比較して自分が心地よく思えるステータスを作りたい気持ちがあったんじゃないかな。

結局、話せるようになって何がしたいとか、「その先」がなかったせいで中途半端になってしまいました。

あ、書いていると考えがまとまってきました。

「やり直したい」と考える本質は、失敗や後悔を修正したいというより、現在持てていない人生の指針みたいなものを獲得したいからなんじゃないかな。

気ままに、気楽に、よく考えずに生きてきたために、何も残せていない気がして、後ろを振り返ると経過した時間の長さに驚いて、「もしあの時からやり直せたら…」と考え始めてしまうんだと思います。

なので、さっき目的の解像度がどうこう言いましたけど、そもそも人生の目的、砕いて言うなら十年単位の目的を持っていないので、それを探したいってのが本音です。

そして最初に言った、努力を積み重ねられている人は過去に囚われない、については、そのような人は人生の目的とまでは言わずとも、継続して目的を見つけられていて、常に高みに向かって進んでいるのだと思います。だから後ろを振り返っている余裕がない。たまにはあると思いますけどね。

少し話を戻して、じゃあやり直せば目的を見つけられるのか、って話なんですけど、それはきっと無理でしょうね。

何故なら目的は常に現在の先にしかない訳ですから、先を見ようとしない者に見付けられる道理がありませんね。過去に戻って…なんて言ってる内は永遠に無理ですね。

なんか…最近こういう自己完結することが増えてきて、己の偏屈さ、あるいは賢しさに磨きがかかってきているような気がします…。こねくり回してそれっぽくしているだけなので、決して本物の知性ではないのがまた哀れ…。

過去を振り返ってた時に、そう言えば中高生の頃 9mm Parabellum Bullet をめちゃくちゃ聴いてたなと思って久しぶりに聴いたらめちゃくちゃ良かったです。

サウンドが本当にかっこいいんですよ、このバンド。

これを読んで鬱気にあてられてしまった人は聴いてみてね。

🐏のねごと