嫌いな言葉

書くことが明確に決まっていない時のタイトルってまじで難しいですね。ぼくです。

書きたいことはそこそこあるんですけど、間違いなく長くなるので二の足を踏んでしまっています。まあ自分の考えや価値観が大きく変わる前には残しておきたいです。

ちなみに今回は書き始めたら何かしらについて書くだろうと思って、とりあえずタイトルは置いて書いています。書き終える頃にはタイトルが決まっていることでしょう。ライブ配信ならぬライブ記事ってやつですね。斬新だなぁ…

あ、天才なので早速思いつきましたよ。皆さん「嫌いな言葉」ってありますか？言われて嫌な言葉ではなく、その意味自体にあなたが中指を立てたいと思う言葉です。

例えば、『努力は裏切らない』とか『明日は明日の風が吹く』とか『お前が｢死にたい｣と言って無駄に過ごした今日は昨日死んだ奴が一生懸命生きたかった明日なんだ』みたいな言葉って、社会では一定の支持を得ているけどネット上では反論する輩が必ずいるじゃないですか。そういう意味で嫌いな言葉です。

ぼくの嫌いな言葉は『置かれた場所で咲きなさい』です。

いや、冗談ぬきにマジに嫌いです。元々は著名な日本人シスターが出版した本のタイトルです。間違いなく悪書でしょうね。読んだことありませんが。要するに、「身の丈に合ったところで満足しろ」ってことでしょう。

これの何が嫌いかって、まず何で上から目線やねんって話ですよね。歴史ある言葉なら時の積み重ねがそのまま説得力に繋がるとぼくは思うんですけど、ちょっとその界隈で有名だからと言えど世界規模で見たらポッと出のババアが人の生き方を指南できるほど偉いのかと聞かれたら'DEFINITELY NOT'でしょ。あ、すみません、英語が堪能なのでつい流暢な発音風に表記してしまいました。

そう、てかぼくTOEIC受けなきゃいけないんですよ。内定先の社内公用語英語化なんたらプロジェクトの一環で3月に受けなきゃいけないんです。まじでめんどくさいですよ。ていうか、ESの段階でTOEIC895点って書いて送ってるのになんでまた受けなきゃいけないのか。今受けても700点も取れないのに。てか895点のくせにデフェニッテリィー・ノットを流暢な発音風に表記してすみませんでした。

いやそんなことはどうでもいいんですよ。『置かれた場所で咲きなさい』がどうしてそんなに嫌いなのかもう少し書きたいです。性格が悪いので。

この言葉って、当該書籍がベストセラーになっている事実から分かるように、多くの人が支持しているんです。でもそれって一見ポジティブなアドバイスに思われるからなんですよね。ぼくがこの言葉を嫌いな理由の本質を言うと、この言葉って「望んだ場所に置かれて、思い通りに咲けた」人間の言葉だと思うんです。望まぬ場所に置かれたならば、諦めて受け入れろ。その場所で出来る範囲のことだけやっていろ、と聞こえるんです。ええ、ぼくも陰のチャクラを有している者なのでかなり思想がねじ曲がっているのは自覚しています。

でも、単純に疑問じゃないですか？どうして咲きたい場所を自ら選べないのか、否、選ぼうとする意志すら否定するのか。恐らく身の丈に合わない成功を追い求めて自分を消費するのは結局幸せではないとでも言いたいのでしょうけど、それこそお前が決めることじゃねえよって思いません？「やらない後悔よりやる後悔」なんて言葉もあるじゃないですか。「持てる者」と「持たざる者」が最初から存在していて、どちらに属するのかは運命次第だってことは社会構造的に仕方ないですよ？しかし、その差を埋めて、「持てる者」になるか、少なくとも「持たざる者」から脱却できる機会・可能性は須らく与えられ、利用されるべきでしょう。

『置かれた場所で咲きなさい』を言葉通りに解釈して生きるのなら、貧しい家庭で生まれた人は義務教育を終えたらすぐに家庭を支える為に働いて、死ぬまで貧乏で生きなきゃいけない訳です。ささやかな幸せは感じられるかも知れませんが、それすら手に入らない可能性も十二分にあります。逆に裕福な家庭で生まれることが出来たならば、基本的に死ぬまでそういった辛さを味わう必要がなく、「当たり前の幸せ」以上の幸せを隅々まで当たり前に享受して生きられるんですよ。より具体的に言うならば、朝から晩までフリーターとして働いて家計を支え、贅沢を知らない中卒の人間として生きる人生と、親のお金で私大に入って留学や旅行で何度も海外を経験して、大企業のエリートになる人間として生きる人生の2つを「どちらの人生も等しく幸せです」と言ってる様なものですよ。んな訳ねぇだろバカがよ。誰が好き好んでハードモード選ぶんじゃい。

皮肉なことに、後者の人間が当然前者の世界を知らない様に、前者の人間もまた後者の何不自由ない世界を知らないのです。だから『置かれた場所で咲きなさい』という言葉はどちらからも支持されているのだと考えます。

そしてそれ故に、両者に何の気付きも与えず、ただ停滞を促すこの言葉が大嫌いなのです。

この言葉を支持する人間も嫌いです。特に前者に属する人間がこの言葉を支持しているのを見ると、哀れみすら覚えます。ぼくの出身高校（偏差値50切ってる動物園）の同級生（バカ）がこの言葉をSNSのbioに書いているのを見た時は、哀れ過ぎて言葉になりませんでした。だってお前アレだけ近大行くとか言ってたのに、失敗した途端その言葉に逃げるのかよって。いやぼくの性格悪すぎて引くわ。高校の時の話も今度書きます。

最後に、勘違いしないで頂きたいのですが、ぼくは全ての人が努力すべきだとか、今以上を目指すべきだと言いたいのではありません。「自分はここで良い」と納得している人、落ち着いた人はそこに留まれば良いです。ただ、現状を打破しようともがいている人にシスターだか何だか知らないが「そこがあなたの『場所』だから、そこで満足なさい」と上からぬかすなってことが言いたいんです。ユナーセー？

と、ここまで書いて思わず笑ってしまったんですが、何かについての不満を書き始めるとズダダダダダとタイプ出来ちゃいますね。ウケる。タイトルもそのまんま付けちゃお。人生云々言ったし映画『Trainspotting』のおしゃれな画像をサムネイルにしておこう。有名な引用も貼っておきます。当ブログは可能な限り、あるいはぼくが忘れない限りおしゃれ感を出していきたいと思います。今そう思い立ちました。

映画『Trainspotting』より

ちなみにこの記事はEminemの新曲'Godzilla'を聴きながら書きました。'Rap God'超えてるのやば過ぎでしょ。

Godzilla (feat. Juice WRLD) [Official Audio]