🐏のねごと

ここに書いてあるのは大体ねごとだと思ってください。

チョコレートが好き過ぎる漢

 どうも。各SNSアカウントとこのブログを紐づけようと思ったのですが、InstagramFacebookだけで繋がっている浅い知り合いにTwitterを知られるのが嫌すぎて断念しました。ニャガちゅです。

 

 バレンタインの時期も近いので、ぼくが大好きなチョコレートについて書こうと思います。最初に言っておきますが、ぼくは百貨店のバレンタイン催事に単身乗り込み数万円をチョコレートにつぎ込むくらいチョコレートが好きです。要は病気です。〇治やロ〇テが出している大衆向けのチョコレートは嫌いではありませんが、それらとぼくの言っているチョコレートは全く異なるものだと認識しておいてください。あ、決して貶している訳ではありませんよ。ていうかそれらも食べますけど、それらとこれから話す『チョコレート』とでは食べる時の心構えが違うのです。これについては後述します。また、チョコレートと一口に言っても様々な形の種類があります。タブレット(板チョコ)、ホローチョコレート(中が空洞のチョコ)、パンワーク(糖衣チョコ)…などなど。今回はぼくが一番好きなボンボンショコラ(一口大の大きさで中に色々入っているチョコ。プラリン、プラリーヌとも)に焦点を当てて語ります。

 ボンボンショコラは通常、センター、あるいはフィリングと呼ばれる中の詰め物をチョコレートでコーティングしたものを指します。製法は大きく別けて2通りあり、シェルという外の殻にあたるチョコレートを先に作って、その中にフィリングを注入するベルギー式と、センターの上にクーベルチュールをかけて覆うフランス式があります。クーベルチュールもチョコレートなのですが、名称使用には厳しい国際基準があります。これについて書いてもあまり面白くないので、とりあえず製菓用のチョコレート程度に考えておいてください。日本においてはフランス式がメジャーです。日本国内においてベルギー式で作られているボンボンショコラの代表と言えばベルギーのブランドであるGODIVAが挙げられます。

ボンボンショコラ PIERRE MARCOLINI<https://store.c-c-c.co.jp/DefaultBrandTop.aspx?bid=pierre>より引用

画像出典:PIERRE MARCOLINI

ボンボンショコラ

 

では、そんなボンボンショコラの何が好きなのかという話ですが、

それは、

 1. 繊細な味

 2. 美しいデザイン

この2つです。自分でも書いてから(え、何にでも言えるやつやん…)と思いました。

 

 1.繊細な味

 先程書いたセンターにも様々な種類があり、ガナッシュ(生チョコの様に柔らかいチョコ)やジャンドゥーヤ(ナッツのペーストとチョコの混合物)、プラリネ(焙煎したナッツのキャラメル)、パート・ド・フリュイ(果汁を煮詰めて固めたもの)など多岐に渡ります。

 そしてこのセンター、上述した種類すらあくまで大別されたものでしかありません。同じ素材を使うにしても種類や産地の違いはもちろん、風味付けとして使うのか、ガナッシュにしっかり混ぜ込んで味を強く出すのか、など、各ブランドによって全く異なる味わいになります。素材として使われるのはナッツやフルーツ、はちみつ、スパイス、お茶、お酒などが一般的ですが、チョコレートを専門に扱うショコラトリーでは想像もつかない素材がチョコレートになる場合もあります。糀、味噌、みりん、果てには枝豆と、1mmも想像がつかないチョコレートがあるのです。これはマジです。

 当然ですが、1つのボンボンショコラに2つ、3つのセンターを仕込むことも可能です。例えばコーヒーの味わいがするガナッシュとアーモンドプラリネの2層構造など。つまり、センターの構成には無限に等しい可能性があるのです。カカオの濃度、素材の選定とそれを使用する割合、センター同士を組み合わせるバランス、それを覆うクーベルチュールの厚さ。美味しいボンボンショコラはその全てにおいてショコラティエのセンスが光っているのです。その一つ一つを舌の上で紐解くように味わう快感には筆舌に尽くし難いものがあります。

 

 2.美しいデザイン

 美的感覚は味覚以上に人によって異なるでしょう。しかし、洗練されたボンボンショコラは最早一つのアートと呼んでも差し支えないとぼくは考えます。艶めくハート型のボンボン、小ぶりで可愛い貝殻の形をしたボンボン、またカラーパレットが如く色鮮やかなアソートに加えて、そのパッケージの随所にもブランドのこだわりが見られます。国際的なコンクールで賞を取るショコラトリーは、ボンボンショコラの味だけではなくそれを取り巻く全てに力を注いでいます。あなたが店に入り、ショーケースを眺め、注文して受け取るショッピングバッグとケースのデザイン、家についてケースを開く瞬間目に入るボンボンショコラの並び、一口かじった後に見られる断面、あなたの目に映る全てのシーンが、あなたにそのブランドの世界観を伝えているのです。

 

 要するに、一流のショコラトリーが作るチョコレートは、目と舌で味わう芸術作品なのです。残念ながら、多くの消費者はそういった感性を持ち合わせていません。ですから、ぼくの言っていることが理解できないのも無理ありません。しかし、美術館で芸術作品を観賞する時と、ガキが描いた落書きを流し見する時の態度は同じではありませんよね?最初に言った心構えとはそういうことです。伝わってください。

 そして、バレンタインとはそんな芸術作品が世界各地から日本に集結する一大イベントなのです。最早、女性が男性に好意の証としてチョコレートを渡すためのイベントではありません。ていうか、世界に名を轟かす芸術作品をそんな下心に利用するなんて恥を知るべきですよ。コンビニでブラックサンダーでも買ってろってハナシ。ユナーミーン?だからぼくは独りでも爆買いしに百貨店へ駆け込むのです。

 

 この記事によって、少しでもチョコレートに興味を持ったあなた、誰が為でなく己の為に贅沢をしようと決めたあなた、感動してぼくにチョコレートで感謝を伝えたいと思ってくれたあなたにぼくのおすすめのチョコレートブランドを以下に記します。

 ①Rêve De Bijoux(レーヴ ドゥ ビジュー)

ベルギーのショコラトリーを回りそれぞれチョコレートを買い付けて催事の時にだけ出店するチョコレートのセレクトショップです。まず日本では味わえないベルギーチョコレートが楽しめます。特にベルギー王室お墨付きのショコラティエ、Jan Andries氏のプラリンセットは見逃せません。Jan Andries氏の作品ではありませんが、オランジェットも大変おすすめです。個人的にオランジェットで一番美味しいのはこちらのものです。

<https://www.revedebijoux-chocolate.com/>

 

 ②LE CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ)

こちらは稀代の天才パティシエ&ショコラティエである辻口博啓氏が手掛ける東京のショコラトリーです。数多くの権威ある世界大会で何度も結果を残している辻口氏が発表した2020年の新作ショコラのテーマは『Cacao Fleur』。花のもつ香りや美しさをテーマに作り上げた4粒のボンボンショコラセットは間違いのない選択です。

<https://www.lcdh.jp/>

 

 ③Pâtisserie Sadaharu AOKI paris(パティスリー サダハル アオキ パリ)

フランスに本店を構える日本人パティシエ青木定治氏のブランド。お茶やゴマなど、私たちにとって馴染みの深い和の食材を巧みに使いフランス人の舌を唸らせる超人気店です。バレンタイン限定の商品ももちろんおすすめですが、こちらに関しては通常販売されているボンボンショコラのセットを是非試して頂きたい。目を奪われる様な鮮やかなカラーと凛と横一列に並ぶボンボンショコラの様子はさながらチョコレートのカラーチャートです。

<https://www.sadaharuaoki.jp/>

 

 そろそろ記事がとんでもない長さになってきているので、この辺で終わります。上記3店は全て阪急百貨店で取り扱いがあるはずなので、是非そちらでお買い求めくださいませ。また、小規模故に百貨店では取り扱われていませんがおすすめできるショコラトリーもあります。気になる人はぼくに直接聞いてください。

 いくらブログ始めたからって気合入りすぎですねこれは。明日再々履修してるスペイン語のテストなのに。落としたら留年なのに。